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感情が身体に与える影響 “恐れ”編
2008/02/18(Mon)

                    photo by Canary


前回の“怒り”編で、体調を崩したりそれが進んで病気になる原因を、
東洋医学では、以下の3つに分類していることを説明しました。

*内因・・・心理などの精神面
*外因・・・自然界などの影響、風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪
*不内外因・・・疲労・暴飲暴食・ケガなどの外傷・中毒・遺伝

今回は内因の七情(喜・悲・憂・怒・驚・恐・思)の中で「恐れ」に付いてお伝えします。

過去の辛い経験から、現在に至っても「またあのような良くない事が起きるのでは・・・」と言う
不安や心配などは、誰しも経験した事があるのではないでしょうか?
この「恐れ」が急激で強い衝撃だったり、その感情がじわじわと長期化すると
「腎の臓を傷る」といわれています。

東洋医学でいう「腎」は、西洋医学の腎臓とは、はるかに異なっています。
腎は、生命のエネルギーである「精」が蓄えられている臓とされます。
(精がでますね!とか精一杯などの精のこと)
この「精」は先天の精といい、人が生まれながらに持っている(親からもらった精)
体質的な精力のことです。
先天の精は生殖・成長・発育などが主とされています。

また「腎は骨を主り、その華は髪にあり」
この意味は骨軟化症などの疾患は、腎の精気不足によりもたらされ、
また腎気が旺盛だと髪もつややかで若々しく見える、ことを意としています。

腎気は、病気をしたり高齢になることで、だんだんと弱まって行きます。
それに加え、負の感情の「恐れ」が長期化したり「精」を使い過ぎると、
ますます腎気を消耗してしまうという結果に・・・。逆に腎気が弱い人は「恐れ」を溜め込み易くなります。

腎気が衰えることで、身心に表れる症状としては、精力減退・冷え性・不眠・白髪が増える
落ち込む・腰がだるい・意欲がわかない・など等
こんな時の対処法としては、体を暖かくする・十分な睡眠と栄養を摂る・
エネルギーを蓄える工夫をする、などがありますが、
「恐れを溜め込まない」ということも重要なポイントとなります。

これは自分の心身の健康(状態)を把握出来ている人ではないと、大変難しいことなのかも知れません。

何時も一つの負の感情が頭から離れない、仕事においてストレスや過労が長期化している
(精を使い過ぎている状態)などの人は、日常生活を見直して、腎気を充填する工夫をしましょう!

今日のあなたがハツラツとしていて、元気の“気”が満ち溢れていますように!と願っています。

次回は腎の精を補う働きの、脾の臓・胃の気に付いてお伝えします。お楽しみに〜!


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誠実なお人柄
2008/01/21(Mon)
インド ヒマラヤ
写真提供 フリー素材屋Hoshino 
  

米国・シカゴのラッシュ大学メディカルセンターのR.ウィルソン博士らの研究によると、
誠実で実直な人ほどアルツハイマー病になりにくいことがわかりました

博士らは、カトリックの教会や修道院に所属する宗教者で
認知症を発症してない高齢者997名を対象に、1994年に調査を開始しました。

さまざまな質問紙などによる調査がなされましたが、
その中には「約束は常に守る」など12項目からなる、誠実度に関する調査も含まれていました。

その後12年間に渡って彼らを調査した結果、誠実度の低い人は、
誠実度の高い人に比べてアルツハイマー病になる確率が2倍も高いことがわかりました。

さらに他の性格特性や身体的特性、活動状況などの要因を取り除いて分析しても、
誠実度の高低とアルツハイマー病の発症リスクには大きな関連が見られました。

博士によると、さまざまな性格特性の中でも、誠実度とアルツハイマー病との関連性が一番高く、
アルツハイマー病になるのかどうかに関しては、神経症的性格かどうか、
誠実かどうかの2つが大きくかかわっているそうです。

死後の脳を解剖しても目立った差は発見されず、
なぜ誠実さがアルツハイマー病の発症リスクと関係があるのかは今のところ不明ですが、
ひとつの可能性として博士は、年齢とともに経験を積み、責任が重い仕事をすれば、
通常人は誠実度が増すものであるのに対し、経験に学ぶことなく誠実度が増さない人は、
脳に器質的な問題があり、そのことがアルツハイマー病の発症にも関係しているのではないか述べています。
Archives of General Psychiatry 2007年10月号
        医療ジャーナリスト宇山恵子の取材日記より抜粋

神経症:心理的な原因によって起こる精神の機能障害。
器質的病変はなく人格の崩壊もない。病感が強く、不安神経症・心気神経症・強迫神経症・
離人神経症・抑鬱神経症・神経衰弱・ヒステリーなど種種の病型がある。

アルツハイマー病:老年痴呆の一型。
初老期に始まり、記銘力の減退、知能の低下、高等な感情の鈍麻、欲望の自制不全
気分の異常、被害妄想、関係妄想などがあって、やがて高度の痴呆に陥り、全身衰弱で死亡する。脳に広範な萎縮と特異な変性が見られる。
ドイツの神経病学者アルツハイマー(A.Alzheimer1864〜1915)がはじめて報告。

   ◆◇誠実なお人柄◇◆

とても興味深い調査結果ですね!

性格が病気に関係するすることが注目されたのはとても古く、古代ギリシャ時代までまでさかのぼると言われています。

例えばなりやすい性格と病気の一例としては、
自分の感情を抑えるタイプの人→ストレスを発散できない→体の防御反応を弱める→免疫力が低下する→ガンになる確率が高くなる。
といった具合に、〜タイプの性格の人は〜の病気になり易いというデーターが、近年になっても多く、上記のような〜タイプの性格の人は、〜の病気になりにくいという情報を知ると、なんだかホッとするのは、皆さんも同じなのではないでしょうか?

すべての人は共通した性格をもっているとされています。
しかし育った環境や経験で、その性格の量的な違いがあらわれ、個人差が生じてきます。

さてあなたは自分自身を、誠実な人柄だと思いますか!?
あなたが誠実なお人柄であれば、誠実さに欠ける人と誠実な人を、見分けることができます。
なぜなら誠実な人からの言動には、思いやりや真心が伝わってくるからです。

相手の誠実さを何時でもキャッチできるように、自分自身も常に、心に余裕を持ちたいものですね。



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感情が身体に与える影響 “怒り”編
2007/11/05(Mon)


米国・ノースカロライナ州ダーラムのデューク大学医療センター、
S.ボイル博士らの研究で、高レベルの敵意や怒り、抑うつの感情を抱いてる男性は、
心臓血管障害を引き起こす原因となる炎症マーカーの値が、
長期間にわたり、増加し続けていることがわかりました。

以前から、敵意や怒りの感情に支配されやすい男性に、
心臓血管障害が多いことは知られてきましたが、メカニズムは明らかではありませんでした。

博士らのチームは、平均年齢50歳の男性313人を被験者とし、
敵意、怒り、抑うつ度について1985年に調査を行いました。
そして同じ被験者を対象に、1992年、1997年、2002年の3回にわたって、
C3、C4と呼ばれる二つの炎症マーカーのレベルを測定しました。

その結果、最も高い水準の敵意、怒り、抑うつ度を示した被験者グループは、
1992年から2002年の間に、C3のレベルが最も上昇していることが判明。
しかしC4では、そうした心理的な要因との関係は認められませんでした。

高レベルのC3は、心臓病、心拍リズムの異常、糖尿病などと関連があることが知られています。
この結果から博士らは、敵意や怒りなどの心理的・感情的要因が、炎症の慢性化を引き起こし、
ひいては、病気の原因となることが明らかになったとしています。
(Brain, Behavior, and Immunity 2007年8月号)
医療ジャーナリスト宇山恵子の取材日記より抜粋

★感情が身体に与える影響 “怒り”

体調を崩したり、それが進んで病気になる原因を東洋医学では3つに分類しています。

*内因・・・心理などの精神面
*外因・・・自然界などの影響、風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪
*不内外因

病気になる原因としての、内因の感情・情動の部分は現代社会においては、
「精神的ストレス」と最も関係のある病因なのかもしれませんね。

内因は、内因七情(しちじょう)と呼ばれ、七つの感情のことを指します。
喜ぶ・怒る・思う・憂う・悲しむ・恐れる・驚く

人間らしく生きるためにはこれらの感情が必要ですが、一つの感情が度を越したり、
あるいは持続したりすると臓の気が低迷してしまい、それが進んで病気となってしまいます。

喜び過ぎる(はしゃぎ過ぎ、しゃべり過ぎ)ことも、「心の陽気」を消耗するとされます。

高レベルの“怒り”やその感情が持続すると、「肝の臓」の働きを低下させます。

「肝」は気を全身に巡らせる働きがあり、肝の栄養保存作用で、栄養に富んだ血液を“肝血”
と呼んでいます。
全身の筋肉・靭帯や腱はこの肝血によって、栄養が与えられているため、肝血が不足すれば、
腱などが病的状態に陥り、四肢の伸展や屈曲が不自由になり、拘縮を生じることになります。

肝の機能状態を反映するのが、目です。

また爪は腱が伸びて出来上がったもので、爪の状態が正常か異常かで、肝血の盛衰を現しているとされます。
目がかすむ、爪に光沢がなくぱさつく、筋肉がつるなどの症状は「肝気」の乱れや、「肝血」の消耗があるという現れです。

敵意や持続した“怒り”は、精神衛生状は言うまでもなく、心臓疾患や糖尿病のみならず
「肝気」も奪ってしまいます。

「病は気から」ということわざもあるように、七情のバランスをとることが、健康にとっても
大切なことがわかりますね!



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